山気やまき)” の例文
旧字:山氣
甲州人というやつは、一体になかなか山気やまきがある。あの小僧なんぞも、あれでよく抜けたらエラ者になりそうだ。あれ、見えなくなってしまった、また谷底へ下りたかな。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ちっと気を大きくして山気やまきを出せ、山気を出せ、あんなけちけちした男に心中立て——それもさこっちばかりでお相手なしの心中立てするよりか、こら、お豊、三井みつい三菱みつびし
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
内々は富籤とみくじまでも買っているといった山気やまきのある按摩あんまでした。
山気やまきでやらかす王政復古も
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)