尽十方じんじっぽう)” の例文
尽十方じんじっぽうに飛びわす小世界の、あまねく天涯てんがいを行き尽して、しかも尽くる期なしと思わるるなかに、絹糸の細きをいとわず植えつけしかいこの卵の並べるごとくに、四人の小宇宙は
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)