小魔しょうま)” の例文
今までそわそわと小魔しょうまのように葉子の心をめぐりおどっていたはなやかな喜び——それはどこに行ってしまったのだろう。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
二匹の小魔しょうまが肉と骨との間にはいり込んで、肉を肩にあてて骨を踏んばって、うんと力任せにり上がるかと思われるほどの肩の凝り、だんだん鼓動を低めて行って、呼吸を苦しくして
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)