小紫濃こむらご)” の例文
白地絖しろじぬめ葦手あしで模様を小紫濃こむらごのなかに散らした小袖、それへ袖のない“陣座羽織り”というものを着て、袴も唐織りらしい綺羅きら、前差しの小刀も美作びさくな黄金づくりである。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)