小満しょうまん)” の例文
私は、見当もつかない夜更よふけの町へ出た。波と風の音がして、町中、なまぐさにおいが流れていた。小満しょうまんの季節らしく、三味線しゃみせんの音のようなものが遠くから聞えて来る。
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)