小松平重盛公こまつたいらのしげもりこうのお血すじ、さらに、さかのぼれば、畏れ多くも、平氏へいし桓武天皇かんむてんのうよりわかれ給うところ、申さば、金枝玉葉の御血のしずくをすら、今のお身に伝えておうけなされているのでござりますぞ。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)