小心者しょうしんもの)” の例文
ただ小心者しょうしんもののK中尉だけはこう云う中にも疲れ切った顔をしながら、何か用を見つけてはわざとそこここを歩きまわっていた。
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「神尾は、確かに乱心致したとみえる。小心者しょうしんもののことじゃ。薬がき過ぎたかも知れぬ。いま追うて出るは不策ふさくじゃ」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)