客間ザラ)” の例文
客間ザラの壁には先祖の肖像画が、何枚も壁に並んでゐる、——その肖像画の一つの下に、トルストイはテエブルへ向ひながら、郵便物に眼を通してゐた。
山鴫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
翌朝トウルゲネフはやや早めに、特にこの家では食堂に定められた、二階の客間ザラへ出かけて行つた。
山鴫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
が、この客間ザラへはどうしたものか、いまだに人のはひつて来るけはひさへも見えなかつた。
山鴫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)