定時いつも)” の例文
通いで来る嘉助親子も、東京の客が発つというので、その朝は定時いつもより早く橋を渡って来た。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「いや、自分以上の空想を抱いて、この家をこわしかけているのだ」と思った。彼は、自分の子が自分の自由に成らないことを考えて、その晩は定時いつもより早く、可慨なげかわしそうに寐床ねどこへ入った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)