安康あんこう)” の例文
今において回顧すれば、その頃の自分は十二分の幸福というほどではなくとも、少くも安康あんこうの生活にひたって、朝夕ちょうせきを心にかかる雲もなくすがすがしく送っていたのであった。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)