孤塁落莫こるいらくばく)” の例文
この小谷の城が、牢固ろうことして、不抜の強味を持っている今までならば格別だが、すでに一の曲輪くるわも、中の曲輪もちて、孤塁落莫こるいらくばくの一城にたて籠って——どう勝目があろうか。死にがいがあるか。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)