孜々しゝ)” の例文
宇宙の真美は、或はサブライムといひ、或はビユーチフルと言ひ、審美学家の孜々しゝとして討究しつゝある問題にして、容易に論入すべきものにあらず。
直覚を常識で包まれて了つて手も足も出なくなつて了つた人は、それは論外だが、私達はその常識の中にゐて、孜々しゝとして自然の神秘に向つて進んで行く人のするのを時として見かける。
エンジンの響 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)