女義太夫おんなぎだゆう)” の例文
つい先だって来た時にお宮と一処いっしょに薬師の宮松亭みやまつていに清月の婆さんをつれて女義太夫おんなぎだゆうを聴きにいっておそく帰った時、しるこか何か食べようかといったのを、二人とも何にも欲しくない
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
人々種々と慰藉いしゃの道を苦心して居る時であった、予も夕刻かけて訪問すると、河東、寒川の両君が居られて、きょうは高浜が、女義太夫おんなぎだゆうを連れてくるから聞いてゆけとのことであった
竹乃里人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)