女敵討めがたきうち)” の例文
女には夫も娘もあつた筈だが、夫といふのは男振りはよくても柔弱者だつたから、女敵討めがたきうちにやつて來るほどの氣力もあるまい。
女敵討めがたきうちだね。あの娘の母親が美しい女で、梶四郎兵衛が若い時、同藩中の朋輩の許嫁いいなずけだったのを
元は上方生れ、公卿侍くげざむらひの子で、二十年前に不心得な母親に逃げられ、間もなく亡くなつた父親に言ひ含められて、父親に代つて女敵討めがたきうちを心掛けて居るといふ——大變な男ですよ