女将じょしょう)” の例文
旧字:女將
それにおいても、ある時はいかなる他の卓子テーブルにおいても、女王とは言わない。女将じょしょうの役を演ずるべくすっかり用意をしていた。
私は十二時の汽車で長崎へ立つはずなので、十一時宿へ帰りつくと大急ぎで服装を改め、食事もそこそこに老女将じょしょうに送られて島原を辞した。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
島原の狭い町をぬけて南風楼なんぷうろうについたのが六時まえ、老女将じょしょう初め昔馴染なじみで、商売離れての手厚いもてなしに旅の心がどれほどくつろいだことであろう。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)