つまり、ポープの『髪盗みレイプ・オヴ・ゼ・ロック』の中には、風精ジルフスについて、いかにも虚妄うそを構成するにふさわしい記述があるからなんだ。勿論、僕が求めているのは、犯人の天稟学ベガーブングスレーレだったのさ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)