大長咄おおながばなし)” の例文
次男正己は妻籠の養家先からたずねて来て、木曾谷山林事件の大長咄おおながばなしを半蔵のもとに置いて行ったことがある。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
上の伏見屋まで坂を登るぐらいに、息が切れる。それにあの金兵衛さんがおれをつかまえて放さないと来てる。いろいろの宿場のうわさも出たよ——いや、大長咄おおながばなしさ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)