大塔おほたふ)” の例文
熊野川の谷を遡る時も、瀞八町の渓に船を泛べる時も、玉置山たまきやま大塔おほたふの宮の遺跡を偲ぶ時も、柔かなこまかい雨が常に私の旅の衣をうるほして居た。
春雨にぬれた旅 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)