鶯の霞にむせぶ明ぼのの声は大乗妙典だいじようめうてんの御名を呼べども、羝羊ていやう暗昧あんまい無智の耳うとくて無明の眠りを破りもせず、吹きわたる嵐の音は松にありて
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)