塚戸つかど)” の例文
家から十丁程はなれた塚戸つかどの米屋が新村入を聞きつけて、半紙一帖持って御用聞ごようききに来た時、彼はやっと逃げ出した東京が早や先き廻りして居たかとばかりウンザリしてはなはだ不興気ふきょうげな顔をした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)