地頭ぢがしら)” の例文
二番目では、序幕が松破目まつばめの能舞台で、此所に招待された蒲地左衛門(水蔭)が地頭ぢがしらといふかくで坐つてゐる。
硯友社と文士劇 (新字旧仮名) / 江見水蔭(著)
その前に坐つた鈴川主水は、膝に手を置いて、地頭ぢがしらでも勤めるやうに、謹しみ愼しんで差控へます。もう先刻さつきまでの、高ぶつた氣色などは微塵みぢんもありません。