圍爐裏いろり)” の例文
新字:囲炉裏
すると、こつそり起きて、圍爐裏いろりに薪を添へ、パチパチと音して勢ひよく燃える炎に老の顏を照らされながら、一つしか無い目に涙を湛へて、六十年の來し方を胸に繰返す。——
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)