けれどやがて、襖をあけて手をつかえた者は、藤田伝五でもなし、妻木主計つまきかずえでもなかった。側臣のひとり四方田政孝しほうでんまさたかなのである。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
待ちもうけていたように、彼が旅装を解くやいな、一室に彼を囲んで、妻木主計つまきかずえ、藤田伝五、並河掃部なみかわかもん四方田政孝しほうでんまさたか、三宅藤兵衛、村上和泉守などの人々が
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
光忠が退くと、光秀はすぐ本能寺を引き揚げて来た四方田政孝しほうでんまさたかをその手の大将に補充して
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「明智方の四方田政孝しほうでんまさたかの斥候隊が、近くの村落に出没している——」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)