“唯其折”の読み方と例文
読み方割合
ただそのをり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯其折ただそのをりの形見には、涙のひまに拝しまゐらせ候御姿おんすがたのみ、今に目に附き候て旦暮あけくれわすれやらず、あらぬ人の顔までも御前様おんまへさまのやうに見え候て、此頃は心も空に泣暮し居りまゐらせ候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)