名主みょうしゅ)” の例文
この下受人の特権を名づけて名田職みょうでんしょくといい、その土地を名田といっている。これは今日の名主みょうしゅの名の起原であります。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
名田を有し、それ相当の貢租賦役を負担するもののみが本来百姓すなわち名主みょうしゅとして認められたもので、その以外は間人階級に置かれたものであった。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
勿論その中には自ら荒地を開墾して所謂名負地なおいちすなわち名田みょうでんを所有し、或いはそれを買収し、或いはそれを横領して、所謂名主みょうしゅとなり、間人の境を脱出したものも多かった。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)