吉林きつりん)” の例文
朝鮮満洲吉林きつりん黒竜江こくりゅうこうなどは紫色の内にあれど北京とも天津とも書きたる処なきは余りに心細き思ひせらる。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
何でもハルビンも危険だといふので、手に手を取つて松花江の氷の上をわたつて、陸続として長春から吉林きつりんの方へ入つて来たのださうですが、それは惨めなものだつたさうです。
一少女 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)