右視左瞻とみこうみ)” の例文
夫人はハッと顔を上げて、手をつきざまに右視左瞻とみこうみつつ、せなに乱れた千筋ちすじの黒髪、解くべきすべもないのであった。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)