千日捲せんにちま)” の例文
洋館の客間の暖炉棚に載っているスイス製の千日捲せんにちまきの置時計は、むかしは祖父の自慢のものだったが、よほど前から動かなくなり、丸い玻璃鐘はりしょうの中で赤く錆びついていた。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)