几帳窓きちょうまど)” の例文
位牌堂いはいどうの暗い畳廊下から、一人水際立った妖艶うつくしいのが、突きはせず、手鞠を袖に抱いたまま、すらすらと出て、卵塔場を隔てた几帳窓きちょうまどの前を通る、と見ると
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)