円通寺ゑんつうじ)” の例文
長崎から清へ渡ることに、失敗した良寛さんは、また備中玉島びつちゆうたましま円通寺ゑんつうじに帰つてゐた。そしてまた以前のやうに、座禅したり托鉢たくはつしたりして日を送つてゐた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
さうです、玉島の円通寺ゑんつうじです。それでわたしは、よつぽど弟子にしてつれていつて下さいと、頼みたかつたのですが、やつぱり駄目でした。家を遠く離れてゆくのがこはいのです。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)