“円舞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ホロヲード50.0%
ライゲン50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
⦅あのひとはあすこにゐるのです! あの岸のうへで、あたしの仲間の乙女たちと円舞ホロヲードを踊りながら、お月様の光りでひなたぼつこをしてゐますの。けれどあのひとは悪賢こくて狡いの。
しかし処女をとめたちの顔は蒼白く、そのからだはまるで透明な霞で造られて、銀いろの月の光りに照り透されてゐるやうに見えた。円舞ホロヲードはたゆたひながら、だんだん彼の身ぢかへ接近して来た。
単調な円舞ライゲンを踊つてゐた。
黒谷村 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)