全長ながさ)” の例文
歯の間よりもの言う拍子に落ちし巻莨を腹立たしげに踏み消し、窓の外につばはきしまましばらくたたずみていたるが、やがて舌打ち鳴らして、室の全長ながさを二三往来ゆききして、また腰掛けに戻りつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)