元信流もとのぶりゅう)” の例文
津田君が三十匁の出殻でがら浪々なみなみこの安茶碗についでくれた時余は何となくいやな心持がして飲む気がしなくなった。茶碗の底を見ると狩野法眼かのうほうげん元信流もとのぶりゅうの馬が勢よくねている。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)