傀儡子くぐつ)” の例文
因に云う、谷蟆或いは傀儡子くぐつの語原はククであったらしい。仮名書きには久久都・久求都、或いは多邇久々とある。
そして他の道筋から来た傀儡子くぐつ土師部はじべの徒が、またこれらと流れあって、その他の雑多の落伍者らをも一つにして、そのある者は栄達して世の尊敬を受けるに至った一方において
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
それには、古事記に少彦名命の事を知っておるものが久延毘古くえびこであり、その事を大国主神に申し上げたものが多邇具久たにぐくであったという、その谷蟆とは傀儡子くぐつの事ではなかろうかというのであった。