倶楽部クルッブ)” の例文
旧字:倶樂部
いつか倶楽部クルッブで逢った時、亜爾然丁アルゼンチンの娘のところへ行くといっていたのは真っ赤な偽りで、伯爵と一緒にモンテヴィデオへでも逃亡するつもりであったろう。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
酒好きだから、料理を前にして大好物のスナップスに眼を細くしている。めったに嬢は、こんな倶楽部クルッブへは来たこともないが、検事はしょっちゅう顔出ししていると見えて
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
いつか検事のハルトアン氏と一緒に倶楽部クルッブで逢った元傅育官ふいくかんだったという老人……あの律義そうな老人が、四、五日前に伯爵邸へ訪れて来たきり、今もって姿を見せぬという。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)