また源順みなもとのしたごうの『倭名類聚鈔わみょうるいじゅしょう』にあるように同じく百合を和名由里(ユリ)としているのは共に間違っているといっても誰も異存はないはずだ。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
しかし『和名鈔わみょうしょう』すなわち『倭名類聚鈔わみょうるいじゅしょう』には女陰は玉門ツヒとしてあるが、ただし玉茎の条下の𨳯の字の注に、「以開字為女陰」と書いている。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
源順みなもとのしたごうの『倭名類聚鈔わみょうるいじゅしょう』瘡類中の贅を布須倍(フスベ)としてある。そこでオニフスベは鬼の瘤の意であると推考せられ得る。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
そしてその根拠とする所は彼の源順みなもとのしたごうの『倭名類聚鈔わみょうるいじゅしょう』に王孫を都知波利(ツチハリ)と書いてあるによってである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)