倉地くらち)” の例文
どこかから菊の香がかすかにかよって来たように思って葉子ようこは快い眠りから目をさました。自分のそばには、倉地くらちが頭からすっぽりとふとんをかぶって、いびきも立てずに熟睡していた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)