ここに、耿紀こうきあざな季行きこうという者があった。侍中少府じちゅうのしょうふに奉仕し、つねに朝廷の式微を嘆き、同志の韋晃いこうと血をすすり合って
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)