他処たしょ)” の例文
旧字:他處
しかし惜しいかな、その姓がはなはだ信用が出来ないので、したがって原籍も決定することが出来ない。彼は未荘みそうに住んだことが多いがときどき他処たしょへ住むこともある。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
わたくしはこれらの渡船の中で今戸の渡しを他処たしょのものより最も興味深く思返さねばならない。
水のながれ (新字新仮名) / 永井荷風(著)