坐つて居るといふことと起きて居るといふこととは一枚になつてゐるので、比丘びくたる者は決して無記の睡に落ちるべきでは無いこと、仏説離睡経ぶつせつりすゐきやうに説いてある通りだといふことも知つて居なかつた。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)