仇敵きゆうてき)” の例文
彼はこの痛苦の堪ふべからざるに任せて、ほとほと前後を顧ずして他の一方に事を為すより、往々その性の為す能はざるをも為して、さざること仇敵きゆうてきの如く、債務をせまりて酷をきはむるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)