“井原(いはら)” の例文
無意味な世間話が何時(いつ)の間にか懐旧談に入って行った。客の斎藤(さいとう)氏は青島役の実戦談を語り始めていた。部屋のあるじの井原(いはら)氏は火鉢に軽く手を翳(かざ)しながら、黙ってその血腥(ちなまぐさ)い話に聞入っていた。
二癈人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)