“于立嶺”の読み方と例文
読み方割合
ユイリソン100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やゝ、うつむきこんで軸列器をがちゃがちゃ鳴らし、木枠に軸木を植えつけている于立嶺ユイリソンは、おどおどして、あたふたと頭をさげた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
于立嶺ユイリソンという、肩の怒った、皮肉な顔つきの工人が、二人の把頭の腕の下で、頸をしめられた雄鶏のように、ねじられて、片足は、しきりに空を蹴っていた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
王洪吉ワンコウチもその代表者となった。頭の下げっぷりの悪い、ひねくれた于立嶺ユイリソンも代表者となった。王はお産をした妻からも、老母からも、その後、便りがなかった。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)