二番鶏にばんどり)” の例文
消えかかった火鉢に炭火をオコしながら、ときどきガタガタと軒を揺すぶる風の音や、近くの部落あたりかららしい二番鶏にばんどりの声をきいていた。——
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
三人の子供がそっと家を抜け出したのは、二番鶏にばんどりの鳴くころであった。戸の外は霜の暁であった。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)