亀寿丸かめじゅまる)” の例文
戦後のちまたには、亡家の女たちが、みな身を売ったり浅ましい生業たつきのもとにあえいでいたが、その小娘は、亡主の二位殿と高時との仲にした亀寿丸かめじゅまるの行方を独りさがしあるいていた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)