乳母ちおも)” の例文
郎女の声・ことばを聞かぬ日はない身狭乳母ではあった。だがついしか此ほどに、頭の髄までみ入るような、さえざえとした語を聞いたことのない、乳母ちおもだった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
乳母ちおもは、人に見せた事のない憂わしげな顔を、此頃よくしている。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)