不快まず)” の例文
三人は、毎日不快まずい顔を突き合わして暮した。お作は、お国さえけば、それで事は済むように思った。が、新吉はそうも思わなかった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
寝支度に取りかかる時、二人はまた不快まずい顔を合わした。新吉はもう愛想がつきたという顔で、ろくろく口も利かず、蒲団のなかへもぐり込んだ。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)