“下頭”の読み方と例文
読み方割合
げとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、三人が三人とも、口を合せて顔色を変えているさま、ただ事ならず思われましたので、下頭げとう小屋の燈火ともしびに、なんとなく陰気な影が下がって来ました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
往来の旅人に下頭げとうして得た生涯のかせぎ銭をつみ、その死する時に、この小仏に旅人の安息場となる共同小屋を建ててくれと遺言して死んだその遺物かたみだそうであります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折も折なので、しきりと止める者もありましたが、若い行人は身支度をして、教えられた間道から小原へ越えると言って、まもなく、ただ一人で下頭げとう小屋の人々と別れて行きました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)