上流かみて)” の例文
彼はどこかこのあたりの別荘へ来ている者だろうと思ったきりで、それ以上べつに好奇心も起らないので、女のことは意識の外にいっしてその土手を上流かみての方へ歩いて往った。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)