三昧聖さんまいひじり)” の例文
その名称は彼らがもと三昧聖さんまいひじりの徒として、葬儀の事にあずかるところから、土師はじという古い称呼が用いられたものであったに相違ない。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
彼らは三昧聖さんまいひじりとして葬儀の事に預り、古代の土師はじの行った葬儀の職務を行った。これハチの名を得た所以であろう。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
中世には転じてハシタとなり、音読してチュウゲンとなり、或いは一種の三昧聖さんまいひじりの称としてハチまたはハチヤの名を生ずるに至った事は既に観察した。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
つまりは一種の中間法師すなわち下司法師の亜流で、三昧聖さんまいひじりと呼ばれて葬儀の事にもあずかり、兼ねて警察事務、托鉢たくはつ、遊芸その他駆使・雑職に従事した者であった。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
いわゆる三昧聖さんまいひじりである。地方によってはそれをハチとも、またハチヤともいう。土師の義である。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)